勉強法本 「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】共通テスト完全対応版まえがき

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受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】共通テスト完全対応版


「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】共通テスト完全対応版の「まえがき」である 「共通テスト完全対応版出版にあたって」の部分を特別公開します。

共通テスト完全対応版出版にあたって


~「共通テスト完全攻略版」の出版に当たって~

 本書は、東大理三合格講師を30名超、東大「首席」合格講師複数名はじめ、東大合格者の中でも優秀な東大理系・文系合格講師を多数擁する叡学会(株)合格の天使が、
☑ 当塾講師陣の圧倒的受験結果とその実力の習得プロセスを分類・分析・ロジック化
☑ 当塾講師陣が有する受験戦略と勉強法を体系化
 以上を、オリジナル理論としてまとめた受験戦略・勉強法の体系書です。

 当塾が分類・分析しロジック化したオリジナル理論の詳細説明や各教科の勉強法部分については本書の初版出版時から普遍的にブレ無くお伝えしてきていますが、拙書「医学部受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】の出版に当たり更なるオリジナル理論を公開したことに伴い、前版の完全版でもその理論を公開してきました。

この「共通テスト完全攻略版」では、当塾の30名超の東大理三合格講師陣と東大文系合格講師陣が共通テストの問題の性質や特性を独自に完全分析し、二次・個別試験対策を含め共通テストにどのように対処していくべきかの受験戦略や勉強法、勉強計画についての詳細解説を掲載しました。

 この「共通テスト完全攻略版」は、「初版」「増補実践版」「完全版」に掲載した重要な内容はすべて掲載しています。本質と核心を突いたブレ無き受験戦略・勉強法というものは不変である証です。本当に優れた受験戦略・勉強法は、改定のたびに今までの内容と異なるなどということは決して起きえません。また試験問題の本質をそもそも解明していれば、どのような試験制度になっても幹となる方針のブレなど決して生じないのです。 この点からも当塾及び本書の受験戦略・勉強法が如何に理にかなったものであるのかを実感していただければと思います。

1.本書のコンセプト


 以下、2014年の初版出版時より一貫して掲載している本書のコンセプトを示します。

 本書は、受験界最高峰の圧倒的実力とノウハウを有する講師を擁し、圧倒的結果に実証された受験戦略・勉強法指導、学習指導を行うリアル塾&ネット塾 株式会社 合格の天使が自信と責任をもって世に送り出す受験戦略・勉強法の体系書です。

 大学受験をメインに扱っていますが、受験戦略編は試験の性質・試験問題の性質を分析・解明したものであり「難関中学受験」「難関高校受験」「国家試験」「資格試験」すべてに当てはまる確実合格を導く理論です。

 多くの受験生は勉強法というものに踊らされます。そしてその勉強法というものの内容は、
・難関大学や志望校に合格するにはどんな参考書や問題集を使えばいいか
・問題集や参考書は何周すればいいか
・難しい問題集や参考書を何冊もものにするにはどうしたらいいのか
・どうすれば長時間勉強ができるようになるか
・どうすれば暗記力を高められるか
・どうすればやる気や集中力を高めて勉強できるか
・どうすれば楽しく勉強できるか
・どのような気持ちで勉強に取り組むべきか
 といった問題集・参考書への取り組み方や精神論に主眼が置かれた勉強法ではないでしょうか。

 

しかし、そもそもその勉強法というものが前提としているもの自体が第一志望校・難関大学合格にとって重点を置く必要がないものだとしたら、上記事項は必要以上に追求しても意味がないものということになります。

 実際多くの受験生が勉強法というものを学んでいるにもかかわらず結果が出ない、そして勉強法というと上記事項に関することに飛びついてしまって肝心な核となる部分について何も学んでいないと言えるのです。

 弊社、合格の天使は前記事項を一切重視していません。
 前記事項に重点を置いていません。
 別の部分にこそ受験戦略・勉強法の核となる部分があるからです。

 前記事項に重点を置く勉強法を合格の天使では『「勉強するための」勉強法』と位置付けています。  合格したいなら『「勉強するための」勉強法』と『「合格するための」勉強法』を明確に区別してください。

 

そして『「合格するための」勉強法』をしっかり理解するためにまず『本物の受験戦略論』から学んでください。

 そしてしっかり理解したうえで『「合格するための」勉強法』を実践していってください。

 受験戦略なくして勉強法無し。

 本物の受験戦略なくして本物の勉強法無し。

 どこの大学にも合格しうる受験戦略なくしてあなたの第一志望校・難関大学に合格しうる勉強法無し。

 受験、試験、試験問題の本質を分析し理解できていなければ本物の受験戦略論は導き出すことはできない。

 各科目をマスターしていなければ合理的かつ効率的な勉強法は導き出せない。

 各科目を高い次元・レベルでマスターしていなければあなたの第一志望校・難関大学に合格しうる勉強法など決して導き出せない。

 戦略や方法論が本当に理にかなった優れたものであるならば、それには必ず圧倒的な結果が伴う。

 圧倒的結果によって実証されたもののみが本物である。

 受験戦略論や勉強法が本物であるならば、それを実践しさえすれば必然的に圧倒的結果に至ることができる。

 そして本物を学ぶことで初めて他の国家試験や資格試験や人生における様々な考え方に応用することができる。

 これが合格の天使が考える受験戦略・勉強法の真実であり、合格の天使が体系化した受験戦略・勉強法であり、この本を世に送り出す理由でもあります。

 東大や旧帝大、国公立医学部医学科、難関国立大学や早稲田・慶應といった難関私立大学に合格するには特別な才能や能力は一切関係ありません。

 この本はこのことを客観的根拠とともに明確にし、まずその部分をしっかりと認識していただき、この本を手に取っていただいているあなたに第一志望校に合格するための受験戦略・勉強法・日々の勉強への取り組み方をお伝えすべく2014年の初版から出版に至ったものです。

 勉強法には様々なものがありますが、大学入試の現実、試験の現実をまず見据え、実力を具体的にあげていくための具体策・現実論を提供することこそが大事なものだと合格の天使は考えています。

 脳科学とか精神論も不要なものとは言いません。
 しかし、確固たる受験戦略論・勉強法理論なくしてそれらの存在はあなたの第一志望校・難関大学確実合格にとって全く無力な存在です。

 確実に実力をあげるためには試験の性質・事実を的確に客観的に認識しそれに対処していく具体策・現実論こそが最重要であり、それこそが誰もが実践すれば難関大学合格を現実にできる手段であると考えています。またそれこそが多くの受験生を第一志望校合格に最も確実に導く受験戦略・勉強法だと考えています。

 世の中の勉強法が、あなたの第一志望校合格、効率的に実力をつけていくという目的をかなえるための具体策から離れた一般論的・抽象的な勉強法や精神論的な夢や希望を追い求めるドリーム勉強法であるならば、合格の天使が提唱する勉強法はあなたの第一志望校合格に焦点を当てた『「合格するための」勉強法』『リアリズム勉強法』です。

 そして、受験戦略論、勉強法のみならず、高い次元・実力で学習指導を行うことができる圧倒的実力から導き出された『体系化された受験戦略・勉強法』です。

 受験界最高峰突破をも可能とした圧倒的結果に裏付けられた圧倒的結果を導く受験戦略・勉強法を学び、第一志望校合格を掴み取ってください。

2.本書をご覧いただくにあたっての注意点


本書では、受験生の意識が特に薄い部分や重要な部分につきましてはあえて何度も繰り返し述べています。表面的な理解や読解では意識を変えることも本質をお伝えすることも不可能だからです。この点を踏まえたうえで読み進めていただきたいと思います。

 本書は文章すべてが「ポイント」です。「ポイント」が文章となって1冊になっているとお考えください。太字やポイントと明示されている以外の部分もすべからく重要な内容、センテンスを含んでいます。従いまして試験が終わるまで何度でも読み返してください。これによって本書のすべてを学んでいただけるとともにその威力を実感していただけます。

3.本書の神髄


 当塾は圧倒的実力、それに匹敵する受験結果なくして難関大学や第一志望合格に導くための受験戦略や勉強法さらには受験指導などあり得ないと考えています。さらには本当に優れた効率的な受験戦略や勉強法を導き、確実合格へ導く受験指導を行うにはすべての大学に合格できる講師陣の実力があってこそ初めて可能になるものであると考えています。

 なぜなら、全国の大学の実際の入試問題を制限時間内に解く実力がない、したがって正確かつ的確に各教科の問題を分析できないのに、そこから優れた受験戦略や勉強計画、勉強法を導けるはずなど決してないからです。またそのような実力では受講生が効率的に実力をつけていく指導など絶対に提供不可能であることは明白だからです。

 本書は以下の講師陣と当塾の叡智を結集したあなたの難関大学・第一志望校合格可能性を大きく高めるための受験戦略・勉強法の体系書です。
※公式サイトには実名を公表していますがここでは割愛します。

【30名超の東大理三合格講師陣】

●東大「理三」『次席』現役合格講師「東大医学部医学科」(日本最難関東大理三次席合格者/センター試験867/900
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方公立高校出身/私学受験せず/センター試験877/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方公立高校出身/慶應大学医学部合格/センター試験864/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方公立高校出身/慶應大学医学部『特待』合格)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験869/900
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験868/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(「国際数学オリンピック」銀メダル/慶應大学医学部『特待』合格)
● 東大医学部医学科「日本初」推薦合格講師「ヨーロッパ数学オリンピック銀メダリスト」センター試験864/900
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(慶應大学/慈恵会医科大学医学部合格/センター試験855/900)
●「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(早稲田大学先進理工学部合格/センター試験830/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験840/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験873/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(慶應大学・順天堂大学医学部合格/センター試験868/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(都内私立高校出身/私学受験せず/センター試験807/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(防衛医大/国際医療福祉大学医学部『特待』合格/センター試験837/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験801/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験867/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(「国際化学オリンピック」銀/センター試験871/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(都内私立高校出身/センター試験821/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(「国際数学オリンピック」銅/センター試験844/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方公立高校出身/センター試験833/900)
● 東大「理三」合格講師「東大医学部医学科」(慶應大学・防衛医大医学部合格/センター試験804/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方公立高校出身/私学受験せず/センター試験869/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大医学部医学科」(地方私立高校出身/私学受験せず/センター試験842/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(都立高校出身/慶応・順天・防医医学部合格/センター試験830/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(地方私立高校出身/慶応大学医学部「特待」合格/センター試験864/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(地方私立高校出身/センター試験884/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(地方私立高校出身/センター試験849/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(都内私立高校出身/センター試験844/900)
● 東大医学部医学科推薦合格講師「東大教養学部理科三類」(地方公立高校出身/模擬国連国際大会代表/センター試験857/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(都立高校出身/センター試験807/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(地方私立高校出身/センター試験848/900)
● 東大「理三」合格講師「東大教養学部理科三類」(都内私立高校出身/センター試験842/900)
● 東大「理三」現役合格講師「東大教養学部理科三類」(地方国立高校出身/センター試験867/900)

【東大文系合格講師】

● 東大文一現役合格講師  (地方公立高校⇒東大文一現役合格。慶應義塾大学法学部、早稲田大学法学部合格)
● 東大文一現役合格講師 (地方公立高校⇒東大文一現役合格。私学受験せず。センター試験843/900)
● 東大文一現役合格講師 (地方私立高校⇒東大文一合格。慶應義塾大学経済学部、商学部、早稲田大学法学部合格。)
● 東大文一現役合格講師 (地方公立高校⇒東大文一現役合格。私学受験せず。センター試験849/900)
● 東大文二現役合格講師(地方公立高校⇒東大文二現役合格。早稲田大学政治経済学部合格。センター試験848/900)

 受験界最高結果を導いた受験戦略・勉強法・勉強計画を本書から学び、第一志望校合格を勝ち取ってください。

 受験戦略・勉強法、さらには受験指導というものは指導側の利益や虚栄心ありきではなく、「合格にとって本当に有用で必要なものだけを提供すべき」という理念を弊社は貫き通しています。この理念の元、本書では講師陣の経験と様々なデータ分析をもとに、受験生にとって本当に必要な受験戦略・勉強法を記しています。

 上記当塾講師陣の実績からして奇をてらったこと、特殊なことを語れば本書は飛ぶように売れることでしょう。しかし、上記理念に反するものであるならば、奇をてらったことや特殊なことを語るべきではありません。これが弊社の一貫した理念であり本書を貫く重要なコンセプトです。

 

 以上から、本書には指導側の都合を一切排除し、かつ最高峰制覇という結果と実証に基づいた的確な分析と理論があります。

 受験戦略、勉強法に関しこれ以上のものを追い求める必要もまたこれ以上のものが存在することもないと自負しています。  
本書を有効活用され第一志望校合格を現実のものとしてください。

4. 本書を読んで東大理三合格!合格体験記


論より証拠。
本書を活かしてほぼ独学で東大理三に現役合格した東大理三合格者の体験記を掲載します。
本書をどう活用するかの参考にしてください。

なお、この人物は当塾の講師として採用しておりますので実名を公表の上で体験記を掲載します。

初めまして

まず自己紹介をします。名前は光畑 克哉と申します。小石川中等出身で、2019年度の東大理科三類入試に合格しました。

受験生時代には通期で塾、予備校にはいかず、基本的に独学でした。受験に関する情報も自分で集めないといけないと思っていたところ、この本に出会いました。

誰でも難関大学に合格できる、と言う一見信じがたいフレーズが一番始めに書かれています。この本が言いたいことは受験に裏技があって攻略する秘訣がある、と言うことではありません。私の話でこの本について補足、補強しながら皆さんのより一層の参考になることを願っています。

私の高校では、私が理科三類を志望した時点で過去に合格者はいませんでした。しかも自分の学力がそこまであったかと言うとそう言うわけでもありませんでした。当時 ある人に私が理三に行けるなら行きたいという話をしたら、その人には冗談だと捉えられてしまって大笑いされてしまったのです。自分はそれほど大人ではなかったので、その言動は腹に据えかねてその人とは仲違いしてしまいました。今考えると客観的に考えて自分の学力が足りなかった、それが一番大きくて、その人が悪いわけではなくて仕方がない反応だったと思います。

ではそういう人は難関大学を目指してはならないか、目指す意味がないのか、というとそういうわけではありません。実際に私は合格できましたし、周りにもそういう人はいる。むしろ、そういう人でもしっかりしたやり方であれば難関大学にも合格できる、ということをこの本は言っているのだと思いますし、私も諦めないで欲しいと強く思います。

この本の 第1部 には受験生が陥りやすい間違いについてまとめています。ただ長い時間、多くの参考書をこなす、難しい問題ばかりといていく、他の人と差をつけようと奇を衒った勉強法に走る…。合格するためには必要な勉強をしっかりできているかどうか、が大切です。そしてまた大切なのは、難関大学はどうして難しいのか、を理解することです。難関大学が出題する全ての問題が難しいのでしょうか。

かくいう私も難しいところを目指すには難しい問題ほど解く価値があると考えていましたから、当時は反省するところがありました。しっかり地に足をつけて何をすべきかを考えること、当たり前のことに聞こえますが、ただひたすら勉強しようとしている人には思わぬ落とし穴になっているかもしれません。 この本を見てくださっている方も、自分の目指す大学が求めているのは何か、自分はそれを着実にものにできているかどうか、自分のやり方からまず見直す必要があるかもしれません。

志望大学が求めていること、端的に言えば合格最低点をとることですが、第2部に具体的な得点戦略、最低限必要な点数の分析がなされています。私学の頂点である早慶ですら二次試験で7割取れれば十分、東大の2次試験も理科三類では7割もいらないことが多い、他の科類では5、6割でいいわけです。

どんなに難関と言っても、その入試問題のうちで簡単な方から7割正解すれば受かるわけです。是非自分の目指す大学についても分析して見ましょう。案外自分にもできる、そんな気がしてきませんか?

同じことになりますが、大切なことがあります。それは、完璧になる必要はないし、おそらくなれはしないということです。本屋に行ってたくさんの参考書を見たり、他の人が違う参考書をやっていたり、さらには絶賛したりしていたらそれもやりたくなってきませんか。そして同じような参考書、教材だとわかりつつ、つい買ってしまうだとか。それはもしかすると入試で満点を取らないといけないわけではないこと、無限にある全ての“やった方が良さそうなこと”をこなし切るのは現実的に不可能であることを見落としているためではありませんか。

それでは具体的に何をすればよいのか。第3部の内容になります。まず基礎標準知識をしっかり身につけましょう。これなしには始まりません。それではこれに最もふさわしい参考書はなんでしょう。それはその人次第です。市販の参考書やいろんな出版社の教科書はどれもそれぞれに長所があります、各自がこれだと思う物を使うのが一番よいです。わざわざ購入したのでしたら、お手元の教材をやることに理があると思います。あとは過去問をうまく使うこと。勉強法の確立にも、日々の演習にも、試験直前の力試しにも、使いこなさない手はありません。

この第3部で大切なことが最後に書かれてあります。それは学校をうまく利用することです。変に敵視してしまうのではなく、しっかりした生活習慣を保つこと、授業で学ぶこと、学校行事を楽しむこと、これらは非常に意味があることです。 私自身、教室にはクラスで朝一番早くつけるようにしていましたし、授業は全て出席しましたし、文化祭の準備も最初から最後まで担当班のリーダーとしてやり切りました。 学校から離れて自分なりに大学を目指そうとすると、自分のいる学校のあらが目についてくることもあるかもしれませんが、自分から切り捨ててしまう態度は大切な関係を失い、自らを孤立させ、心の余裕をなくすことに繋がりかねません。

ここまで私見を交えながら「受験の叡智」受験戦略編の要所をピックアップしてお話しさせていただきましたが、皆さんの参考、励み、自信に繋がったでしょうか。この本をご覧になって何か得ていただけるものがありましたら幸いです。

最後になりますが、私が伝えたいメッセージがあります。それは自分の環境を悲観しながら勉強して欲しくないということです。私は理科三類を目指すにあたって、自分の学校や塾の面で分があるとは言えませんでした。それでも自分が不幸せだったとは思っていません。 一緒に勉強してくれたり、勉強しないといけない時に無理やり遊びに連れ出してくれたり、修学旅行や文化祭を共に楽しんだ友人、自分の高校生活を見てくれていた先生がいて、それに日々文句を言わず健康によい料理を作り、送迎し、我が儘を聞いてくれた親がいた環境は本当に貴重でした。

超有名進学校、塾に通っていることが全てではありません。皆さんも何か一つ他人よりも恵まれていること、それを大切にしてほしいです。例えばよい理解者がいる、ついて行きたいと思える先生がいる、自分が誰よりも強く志望大学を目指している、そういうことで構いません。 自分が置かれた状況を受け止め、規則正しく健康な生活をして、やるべきことをしっかりこなす、実際の試験場で頼りになるのは、直前に解いた一問ではなく、そういう当たり前なことをやってきたというメンタリティです。最後まで諦めず頑張ってください。

5.共通テストも完全攻略するブレ無き受験戦略・勉強法


 「大学入学共通テスト」の改革の趣旨は「思考力・判断力・表現力」を中心に学力を評価するというものです。

 

 この改革の趣旨である「思考力・判断力・表現力」を中心に学力を評価するという部分ですが、この部分は実は本書ではすでに2014年の初版出版時から、難関大学に合格するためには基礎標準知識の習得をもとに「問題分析力」「論理的思考力」「論理的表現力」を鍛えるべきである、と繰り返し、くどい、と言われるほどその重要性をお伝えしてきた部分です。さらに現代文の勉強法の部分では「判断力」というキーワードまで2014年から使っています。

 試験制度がどう変わろうが学問をしっかりと学ぶための核となる部分は不変です。本当に試験制度や試験問題の本質を理解していれば試験制度がどう変わろうが、常に本質が何かを考えこのような分析を導けるのです。

 表面的なテクニックや問題を早く解く方法や裏技などを重視した勉強法や単に問題集の反復・回数重視の論理的根拠がない勉強法では試験制度が変われば即太刀打ちができません。しかしながら当塾が一貫してお伝えしてきている勉強法はブレ無き本質と核心を突いた勉強法です。

 したがって大学入学共通テスト対策としても、本物の優れた受験戦略から導かれた勉強法を本書から理論とともに学んでいただければと思います。

 本書の中で解説しております、当塾のオリジナルロジックである「試験問題の3類型・難問の2分類」理論、「得点戦略」理論、「勉強ターゲットの3類型」理論(「基礎習得の3分類」理論・「一般化脳」理論・「得点脳」理論)は受験戦略・勉強法の核として試験制度がどのように変わろうが対応可能かつ実践すべき受験戦略・勉強法理論です。

 試験制度の改革に踊らされることがないように本書を参考にじっくり腰を据えて取り組んでいってください。

合格へ向かってください。

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